高倉総合計画事務所

 

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Scene013 FR鋼(2005/05/08)

建物は建物の用途・建設地・規模によって建築基準法に定められた耐火措置をしなくてはならない。一定規模以上の大きさの鉄骨の柱梁を持つ建物は、鉄骨が定められた耐火性能を出せるよう、耐火被覆という耐火材を別途取り付けたり吹き付けたりして、そのまま鉄骨をむき出して使えるようなことは原則ありえない。

 

写真はショッピングセンターの2階以上が駐車場になっている設計であるが、鉄骨である柱・梁は見事に露出されている。これはFR鋼という耐火性能を特別に持たせた鋼材を使用したために可能になっているだけで、耐火被覆が不要であるわけではない。耐火被覆の代替措置としてFR鋼を使用しているので可能になっているのである。

FR鋼自体は決して安いわけではないが、耐火被覆工事にかかる手間隙が省けることと、柱梁を少しでもスリムしてその分空間を確保したいという思惑が一致して、この手の駐車場では頻繁に使用される。だがFR鋼は単価が高いだけでなく、製作に時間がかかる。通常の鉄骨より1ヶ月時間が余分にかかる。そのため、設計や見積もり・契約などに時間がかかり、FR鋼を発注できずにやむえず通常鋼に耐火被覆をいう組み合わせで施工される駐車場も多々ある。

もし、ショッピングセンターに行って、鉄骨を露出できていない駐車場を見かけたら、「ああ、FR鋼の発注が間に合わなかったんだ」と思って間違いない。

 

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