高倉総合計画事務所

 

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Scene002 町並みの中で(2004/06/12)

線路脇に長屋が並ぶ大阪によくある下町風景。私が始めてかかわった一戸建て住宅はこんな町並みの中にある。
よく「町並みを大事にしよう」とか「景観を考慮して外観を考えるように」と簡単にいうがこの長屋風景の中でどうやって景観を考えるというのだろうか。クライアントは不動産会社のオーナー。周りが長屋なのにいきなり大きな戸建が建つ。誰が見ても浮く。
スケールが長屋と違う。住宅なのでボリュームを分割することも出来ない。外装のタイルを周囲になじむ色にして、大きな壁を小さく分断して周囲とスケールを合わせた。

一歩玄関を入ると壁に囲まれた中庭がある。高い壁に囲まれているので周囲の町並みからは切り離された空間だ。しかし、開口部やスリット状のブロックがそれとなく周囲の雰囲気を伝えてくれる。この住宅の前面道路はバス通りでもある。バスや鉄道の通過音を低減しながら、中庭で別世界をつくる。しかし、外界から完全に切り離された空間ではない。これがこの住宅な核となっている。

 

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